芸術の秋
さまざまな秋、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
私は食欲の秋と同時に、芸術の秋も満喫しています。
オペラやミュージカルなどの観劇が大好きなのですが、先日は歌舞伎を観に行きました。
歌舞伎は高校生の頃に出会ったのですが、初めて観たのはたしか「仮名手本忠臣蔵」でした。
声楽の師匠から「夜の部を試しに観に行ってらっしゃい」と言われて足を運んだのがきっかけです。
夜の部は赤穂浪士の討ち入りの場面での迫力のある立ち回りもあり、歌舞伎は自分が想像していたより難しかったり堅苦しくないのだと思った記憶があります。
お話はお昼の部からの続きなので物足りなく感じ、改めて昼夜通しで観に行きました。
お昼の部では、塩谷判官の切腹が印象に残っています。
痛苦の表情がリアルで、でも型がとても美しくて・・・
また仇討ちというのも、日本人の心が揺さぶられる設定ですよね。
今回は初めて坂東玉三郎さんの舞台を拝見しました。
演目は「口上」「阿古屋」「石橋」の3本立て。
口上ではお衣装の紹介もあり、織物なのにキラキラと美しく輝いていて目の保養になりました。
また創作にあたっての拘りも伺い、もうびっくり!
プロの方には少しの妥協も無いのだとよく分かりました。
「阿古屋」は役者さん自身が*箏*三味線*胡弓と三つの楽器を演奏します。
玉三郎さん曰く、「演奏することはもちろんだが、役として演奏するのが難しい」のだそうです。
現在では玉三郎さんしかできないと言われているお役です。
シネマ歌舞伎では拝見していたのですが、生で観ることができるなんて・・・
阿古屋の気品や凜とした強さが美しく、とても素敵でした。
舞台を観る時間と空間は夢のようで、現実を忘れてしまいます。
その日を楽しみに頑張り、その余韻を感じながらいつもより豊かな心で生活を送ることもできますよね。
『花子』も同じ日本物なので、少しでもその雰囲気や空気感を取り入れられるよう更に勉強していきたいです。
オマケ。
先日飾ったカサブランカ。
廊下全体に香りが広がって、とても贅沢な気持ちに。
保護者の方にも喜んでいただけて嬉しいです♪
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岐阜県大垣市 あやの音楽教室
ピアノ・声楽・ソルフェージュ
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