アップライトピアノと電子ピアノ
今ご使用になっているのはどんなピアノでしょうか。
生徒さんの多くは、ピアノを習い始めると決めてからご用意される場合が多いかと思います。
保護者の方からは「ピアノは買った方が良いですか？」「どんなピアノを選んだ方が良いですか？」と聞かれることがありますが、私は“環境や予算が許されるのであれば、アコースティックピアノを”とお伝えしています。
こちらは、教室で使用しているグランドピアノの鍵盤を引き出した写真。
ずらりと並んだ88鍵ある鍵盤の先には、弦をたたくハンマーがついています。
アコースティックピアノと電子ピアノ。
同じ「ピアノ」と名前のついた楽器でも、仕組みが全然違います。
具体的に音を鳴らす仕組みの違いですが・・・
◎アコースティックピアノ
弦を「ハンマー」という部品で叩き、出た音を響板という大きな木の板で増幅させる
＊アップライトピアノは、グランドピアノのように幅を取らないよう弦が縦に張ってあるのが特徴です
◎電子ピアノ
鍵盤の押された強さをセンサーで計測し、録音されている音を強さに応じて再生する
大きく違うのは、“倍音”と表現の幅”です。
電子ピアノはもともと録音されている音をスピーカーで再生しますし、最大音量も変えることができるため、音の響きが限られてしまいます。
また、強く乱雑に叩いても、優しく丁寧に弾いても音質にあまり変化がありません。
タッチも異なるので「家では弾けていた(いると思っていた)のに、レッスンではうまく弾けない」ということもあります。
(特にキーボードで始めた方は、この現象に陥りやすいのでその際は保護者の方にお声がけをしています)
ある大人の生徒さん(お家は電子ピアノ)のレッスンで指を寝かせて弾いた音と立てて弾いた音を聴き比べた時に、「こんなに違いがあるなんて知らなかったです！家のピアノでは分からなかった」と仰ったのが印象的でした。
高価なお買い物になるので「いつまでも続けるかわからないし・・・」と心配される気持ちもとてもよく分かります。
ただ、本物のピアノでお子さまが自分の奏でる音をよく聴き表現する喜びを知ると、楽しくなったり、より頑張りたいという気持ちが芽生えてくるのではないかなと考えています。
＊住宅環境や予算のご都合もあると思うので、電子ピアノを全く否定する気持ちはありません。
サイレント機能の備わったアップライトピアノも多いですし、中古で良いものもありますのでまずは楽器屋さんに足を運んでいただき、試弾をしてみたりお話を聞いていただけたらと思います。
レッスン室にもカタログを置いていますので、気になる方はご覧ください♪
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岐阜県大垣市 あやの音楽教室
ピアノ・声楽・ソルフェージュ
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